秋風のサンタクロース。
秋の、静かな時間が好きです。
普段は音楽をかけているけれど、
秋口の風邪の気持ちよい季節なんかは、
窓を全開にして、ぼーっと読書したり、
お酒を飲んだりします。
きっとこういうのが、性にあっているのかな。
うとうとと眠りに入ろうとしていたとき、
ふと。リンリンリン。
子供のころに、想像したとおりの。
なつかしい鈴の音が聞こえてきて、
一瞬、わくわくしながら
プレゼントを待っていた純粋な子供に戻った気がしました。
もう、ほしいもの、なんにもないのに。
ちょっとうれしかった。
寝ぼけ眼の、私の目の前にいて、
素敵な音を鳴らしていたのは。
ちいさい、かわいい鈴虫でした。
やっぱり、秋は素敵です。