本のお話−綿矢りさ:インストール。


前々から読みたかった作品。

筆者はたしか女子高生のときにこの作品を書いている。

ありえねー。

けりたい背中で芥川賞だったかな?


知り合ったばかりの女子高生と、小学生が、ポンコツパソコンで、

ビジネスをするお話です。


この小学生の、論理的な考え方が、

とっても素敵で、私の代わりに研究してほしいと思ったくらいです。

マンションのいいところ、
それは、この建物には幾百の別々のドアがあり、
そのそれぞれのドアに奥にはまた別々の人間が住んでいるにも
かかわらず、こんなふうにマンション全体で
今のようににぎやかになったり、光ったりやわらいだりと
潮の満ち引きをするところだと思う。

マンションはひとつの大きな生命体だとも思う。

むかしむかし。

私も大学というものに対して、

同じように感じていました。

(学生のみなさま、楽しむのですよ!)

私には言葉として、思いを形作る力はないけれど、

こうやって言葉になっているのを見つけて、

だれかに伝えることができる。


それはそれで、十分かなと。