悦楽の園

「氷の海のガレオン/オルタ」の筆者、木地さんの作品。
テーマはやはりほぼ同じような点で、
「普通」という生き方で、システム化された現代社会と、
そのなかで普通であろうと必死に成長していく子供たちの話だと感じました。

もともと普通じゃないほうのお子様だった私としては、
共感できる部分もちょっとあったりました。
(もっとも、現在もかなり普通じゃないとよく言われます)

好き嫌いあると思いますが、わたしはかなり好きです。
どちらかというと前作のほうが気に入ってますが。

というか、活字体のみの本を読んで、笑うことがあるのは、
この人の本くらいだと、ときどき思ったりします。

あ、ちなみに。
サイン本買っちゃいました。

(前略)あの子の役目は必ず、誰かほかの子供の中に蘇る。

とても印象的な一文でした。。
でも、悲しいことにこれはそのとおりだと思います。

誰かがいなくなっても、その役目は
いつの日かほかの誰かに蘇るのでしょう。

願わくば、蘇る思いはよいものであるように。