夜は短し歩けよ乙女/森見登美彦(著)


かなり前に購入したのだけれど、忙しくて積んで置いたのですが、時間を見つけて読みました。
とてもシンプルにいうと、京都が舞台の、大学生の恋のお話。となるのですが、
独特の文語表現や、幻想的な情景、あと主人公の片方(男の子)のほうの性格のねじれ具合が
とても素敵でした。共感すら覚えます。というか、私だからかしら?

京都の先斗町木屋町などなど、どこの人が読んでも、わかるような地名から、
こんなの盆地内部の、わたしでも知らん。という地名まで。
あるいは、内田百輭や尾崎放哉がこれじゃ分からんだろう、という形で引用されていて奥が深いのです。
(というか、この人らの名前、ソラじゃかけません。)

純粋に楽しませて、読ませていただきました。


今までの人生で読んできた本をすべて順に本棚にならべてみたい。誰かがそう書いていたのを読んだことがある。
そういう気持ちが君にあるか(P92)

それはとても、素敵なチャレンジだと思う。
でも、なんというか、読み返さないと思ったものは、売っちゃいました。

学園祭とは青春の押し売り叩き売り、いわば青春闇市なり!

なるほど、そういう考え方もある。
でも、純粋に、青春のおすそ分けをもらえるのでしたら、

きっと心も軽くなります。