タイムマシン:クロノスと時間軸。

東京に出てきたついでに、
キャラメルBOXの演劇を見に行く。
題名は「クロノス」

もともと時間の神の名前だけに、
時間をテーマにした話だろうと思う。興味シンシン。
ついでにいうと、
確かクロノスはギリシア神話のゼウスの親にあたります。
土星の意味を表すサターンと同じ神様とみなす説もあるそう。


このお話、
ウェールズの「タイムマシン」と同じような世界観で、

事故にあって命を失ってしまう、自分の好きな人を助けるために、
クロノスと呼ばれる、タイムマシンにのって過去に飛びます。


ただ従来の時間の考え方と少し違っているのは。

本来存在しない時間に紛れ込んだ異物を、
時間は排除しようとする。

世の中、過去にいっちゃって、トラブって
戻れなくて困る人たちもいるなかで、
強制的に戻される。

それも未来に。

ゴムの反動と同じようなものだ。
現在から過去に飛ぶと、戻される反動で現在を通り越して未来へ。


そして未来からはクロノスがない限り戻れない。


それでも過去に戻ろうとする、主人公はすごいよ。
もっともほかにもやり方はあったとは思うが。



現在想定されている技術でタイムマシンは不可能だとは思うけど。
もし、作られても。
ドラえもんのタイムマシンのような、
パーフェクトなものではなく、
back to the futureのデロリアンや、クロノスのような、
かなりのリスクが伴う、不完全なものが正しいように思った。


タイムマシンを使って、過去のひとを助けようとする。
これは可能なのだろうかといつも思う。


たとえば、タイムマシンに乗るとしたら。
できるかどうかは別として、
それだけの理由があるよね。
たとえば、今回のケースは恋人を助けにいくというわけだ。

そこで助けることができたとしようか。

時間軸とそれに付随する世界ががひとつであると考えた場合、
助けた時点でタイムマシンは存在しなくなる。
恋人が死ななかったのだから、
タイムマシンを作る必要がなくなるし、乗る必要もなくなるのかな?と。


つぎに、助けた時点で別の分岐世界(並列世界)ができあがるケース。
この場合は助けることができると思う。
彼女のいない世界がある一方、いる世界に本人が住む。

なんとなく、素敵な世界だと思った。

世の中には、
実際にはありえない世界だけれど、
夢のつまった、たくさんの並列世界がありうる。

それだけでも、それを思うだけでも。ちょっと幸せな気分になるのかな。



実際、時間軸の考え方には3種類あるらしい。
また、時間の捉え方でも。
一般的な時間と、主観的な時間の捕らえ方がある。

いまから僕が10年後の未来に飛んだら、
当然10年の年月が過ぎるわけだが、
僕にとっては一瞬。
これが主観的な時間。対象を固定した場合に世界になるかな。

でも残念ながら、人生は一瞬なんだ。

同じ量だけあたえられた時間。
ひとによっては最大値がまちまちで、
それはすでに運命とか天寿とかいう言葉によって、
決まっているのかもしれないけれど。

いまのこの一瞬は平等だから。
常に楽しまないとと思って、生きたりしてます。


いや、まともに脳みそを使うと疲れるなぁ。

どこかで見た言葉だったかな?

うろ覚えだから、少し違ったかもしれないさ。


「あなたがきょうなんとなく生きた一日は、

昨日死んだ人があれほど生きたいと願った明日」


好きな言葉のひとつ。

いま死んでも納得できるけど、しっかり生きないとね。



興味があったらどうぞー。

演劇集団キャラメルボックス[CARAMELBOX]