たとえ私が誰であっても。
実家の実家がやむなく引っ越します。
手伝いをしに、飛行機で単身北へ向かいます。
年寄りふたりが住んでいるのですが、
最後にいったのは去年の夏。
わたしは孫の中では一番頻繁にいっているのだけれど、
前回の訪問では、私という存在は、
すでに記憶からいなくなっていました。
年が年なので、まさにしかたないのですが。
私にとってとても大切な、思い出に相当するものが、
ぽろぽろと零れ落ちていくことがありうると考えるのは、
とてもせつない気持ちになります。
でも、結局は。
生きているうちにしか、なにかしてあげれないわけですし。
たとえば「知らないだれかが手伝いに来てくれた」でもよしとして、
手伝いにいこうと思います。
そのかわり、墓前に手を添えにいったりはしませんので。
さて。仕事仕事。